国家が買ったモノ
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第10位伊藤若冲『百犬図』

多数の犬を画面に配した伊藤若冲の大幅。京都国立博物館の令和元年度購入資料で9,900万円の取得額を確認。

伊藤若冲 百犬図
購入額
9,900万円
購入価格の根拠・一次資料
独立行政法人国立文化財機構「令和元年度 購入文化財情報」/京都国立博物館
購入額の原資料を開く ↗
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作品情報・所蔵館の公表資料 ↗
WHY DID JAPAN BUY IT?

なぜ国が買った?

京都国立博物館の資料では、展覧会出品・書籍掲載歴が多く、すでに若冲の代表的作品の一つとして広く知られていると評価されています。京都画壇を代表する若冲の大幅を京都の国立館で恒久的に保存・公開できることは、地域美術史と全国的な人気の双方から意味があります。

根拠資料:国立文化財機構「令和元年度 購入文化財」/京都国立博物館 ↗

WHY THIS PRICE?

なぜこの価格?

取得額は9,900万円。査定内訳は公表されていません。若冲の市場人気だけでなく、代表作として確立した評価、大幅の絹本着色、59匹という異例の構成、展覧会・文献掲載を重ねた確かな来歴が価格を考える材料です。

※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。

作品について

《百犬図》は絹本着色の大幅で、画面いっぱいに59匹の犬を描きます。京都国立博物館の購入資料は、犬の多産性から子孫繁栄を願う吉祥図として読むことができ、画面中に「笑」の字に見える毛並みの犬もいると説明しています。

ここを見る

最初に犬を一匹ずつ数えるより、白・黒・茶の斑点が画面全体でどんなリズムを作るか見てください。次に顔の向き、耳、尻尾、重なり方へ近づくと、ほぼ同じ犬を並べず個体差を作っていることが分かります。群像なのに画面が散らからない若冲の構成力が見どころです。

作者について

伊藤若冲(1716–1800)は江戸中期の京都で活躍した画家です。鶏をはじめ動植物を執拗に観察した精密描写と、現実離れした構成・色彩を組み合わせる独自性で知られます。

基本データを見る
取得年度
2019年度
購入価格・取得額
9,900万円(¥99,000,000)
作者
伊藤若冲
作品名
百犬図
所蔵先
京都国立博物館
取得主体
独立行政法人国立文化財機構
制作年
江戸時代・18世紀
技法・材質
絹本着色
寸法
143.0×84.4 cm
出典
独立行政法人国立文化財機構「令和元年度 購入文化財情報」/京都国立博物館
購入一次資料 ↗
作品画像の出典
画像掲載元 ↗
画像利用条件
作品自体は著作権切れ。所蔵館・ColBaseの画像利用条件を確認。

収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の令和元年度取得資料を横断し、政府調達・契約公示も追加確認。個別円建て取得額を一次資料で確定できた案件を順位化。国立美術館の令和元年度取得のうち、エルズワース・ケリー《斜めの黒いレリーフ》、ピピロッティ・リスト《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》、《福禄封候図飾棚》は取得を確認済みだが個別円契約額を現行一次資料で確定できないため順位対象外。クリスチャン・ボルタンスキー《モニュメント》は政府調達集計に契約記録まで追跡したが、外貨表記を含む契約価格欄の解釈を円額として断定せず順位対象外とした。未確認額は推測しない。京都国立博物館《法華経巻第五(冊子)》1億円を反映済み。