国家が買ったモノ
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第8位実禅書写『醍醐山寺院本仏記 元弘元年九月廿六日実禅書写奥書』

元弘元年の実禅書写奥書をもつ寺院史料。中世寺院・仏教史研究上の一次資料として国有化された。

実禅書写 醍醐山寺院本仏記 元弘元年九月廿六日実禅書写奥書
購入額
1億2,600万円
購入価格の根拠・一次資料
文化庁「令和元年度 文化庁購入文化財一覧」
購入額の原資料を開く ↗
該当ページ番号:未検証。資料内の作品名・購入額をご確認ください。
作品情報・所蔵館の公表資料 ↗
WHY DID JAPAN BUY IT?

なぜ国が買った?

中世寺院の制度や儀礼を復元する際、後世の解説ではなく同時代に近い写本が決定的な証拠になります。文化庁が取得することで、私人の売買で再び所在不明になるリスクを下げ、原本を長期保存しながら研究・公開に供することができます。

根拠資料:文化庁「令和元年度 購入文化財」 ↗

WHY THIS PRICE?

なぜこの価格?

1億2,600万円。評価内訳は非公表ですが、1331年という明確な書写年代、寺院史・仏教史を復元できる一次資料性、伝存の希少性、まとまった原本であることが価格を考える材料です。古文書は「字が上手いか」より、その文書でしか確認できない歴史情報の唯一性が価値になります。

※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。

作品について

《醍醐山寺院本仏記》は、醍醐寺関係の寺院・仏事の記録を伝える文書で、実禅による1331年の書写奥書が年代を確定する重要な手掛かりになっています。文化庁は令和元年度に1億2,600万円で購入しました。

ここを見る

末尾の奥書に注目してください。本文だけでなく「誰が、いつ書写したか」という記録があることで、史料の年代と伝来を確定しやすくなります。紙、墨、書式、継ぎ方まで含めて、中世の情報媒体そのものを見る作品です。

作者について

実禅が元弘元年(1331年)に書写した奥書を持つ中世寺院史料です。作家の個性を味わう作品というより、醍醐寺を中心とする寺院組織や仏教活動を当時の記録から読み解くための一次史料です。

基本データを見る
取得年度
2019年度
購入価格・取得額
1億2,600万円(¥126,000,000)
作者
実禅書写
作品名
醍醐山寺院本仏記 元弘元年九月廿六日実禅書写奥書
所蔵先
国(文化庁)
取得主体
文化庁
制作年
元弘元年(1331年)書写
技法・材質
紙本墨書
寸法
一巻
出典
文化庁「令和元年度 文化庁購入文化財一覧」
購入一次資料 ↗
作品画像の出典
画像掲載元 ↗
画像利用条件
文化庁掲載画像の利用条件・引用要件を確認。

収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の令和元年度取得資料を横断し、政府調達・契約公示も追加確認。個別円建て取得額を一次資料で確定できた案件を順位化。国立美術館の令和元年度取得のうち、エルズワース・ケリー《斜めの黒いレリーフ》、ピピロッティ・リスト《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》、《福禄封候図飾棚》は取得を確認済みだが個別円契約額を現行一次資料で確定できないため順位対象外。クリスチャン・ボルタンスキー《モニュメント》は政府調達集計に契約記録まで追跡したが、外貨表記を含む契約価格欄の解釈を円額として断定せず順位対象外とした。未確認額は推測しない。京都国立博物館《法華経巻第五(冊子)》1億円を反映済み。