第7位伝・顔輝『釈迦三尊図(三幅)』
元時代の仏画とされる三幅対。東アジア美術交流を示す資料として九州国立博物館のコレクションを補強する。

なぜ国が買った?
九州国立博物館は「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」ことを大きな使命にしています。中国元代の仏画が日本で受容・伝来した実物は、そのテーマを直接示せる資料です。三幅が一組で残ることも重要で、東アジアの宗教美術交流を展示で具体的に見せられます。
なぜこの価格?
三幅一括1億5,000万円。元代までさかのぼる年代、三尊がセットで保存されていること、中国仏画の日本伝来史を示す資料性、伝・顔輝という伝承を含む来歴が価格を考える材料です。三枚の絵を単純に足し算した値段ではなく「本来の組み合わせが残ること」に価値があります。
※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。
作品について
《釈迦三尊図》は、中央に釈迦、左右に文殊・普賢を配する三幅一組の仏画です。九州国立博物館の令和元年度購入資料では三幅一括で1億5,000万円。中国美術が日本の禅宗・仏教美術へ与えた影響を考えるうえで重要な作例です。
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中央幅だけでなく必ず三幅を同時に見てください。中央の釈迦と左右の文殊・普賢で、視線・姿勢・色彩がどう均衡しているかを見ると、三幅対として設計された意味が分かります。獅子や象など各尊を示すモチーフにも注目です。
作者について
伝・顔輝筆とされる中国・元時代の仏画です。顔輝は元代を代表する人物・道釈画家として知られますが、伝称作品では帰属を慎重に見る必要があります。ここでは作者名以上に、13~14世紀中国仏画の三幅対がまとまって伝わった点が重要です。
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- 取得年度
- 2019年度
- 購入価格・取得額
- 1億5,000万円(¥150,000,000)
- 作者
- 伝・顔輝
- 作品名
- 釈迦三尊図(三幅)
- 所蔵先
- 九州国立博物館
- 取得主体
- 独立行政法人国立文化財機構
- 制作年
- 中国・元時代(13–14世紀)
- 技法・材質
- 絹本着色・三幅
- 寸法
- 三幅
- 出典
- 独立行政法人国立文化財機構「令和元年度 購入文化財情報」/九州国立博物館
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収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の令和元年度取得資料を横断し、政府調達・契約公示も追加確認。個別円建て取得額を一次資料で確定できた案件を順位化。国立美術館の令和元年度取得のうち、エルズワース・ケリー《斜めの黒いレリーフ》、ピピロッティ・リスト《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》、《福禄封候図飾棚》は取得を確認済みだが個別円契約額を現行一次資料で確定できないため順位対象外。クリスチャン・ボルタンスキー《モニュメント》は政府調達集計に契約記録まで追跡したが、外貨表記を含む契約価格欄の解釈を円額として断定せず順位対象外とした。未確認額は推測しない。京都国立博物館《法華経巻第五(冊子)》1億円を反映済み。