第6位伝・土佐光重『重要文化財《浜松図屏風》』
浜辺の松景を描く室町期の屏風。やまと絵の展開を示す重要文化財として東京国立博物館が取得。

なぜ国が買った?
東京国立博物館は日本美術史を体系的に示す役割を持ちます。本作は15世紀のやまと絵屏風の重要文化財で、室町期の大画面絵画を実物で説明できる基準作です。指定文化財を公的所蔵に移すことで、保存環境を安定させ、展示・研究・比較調査へ継続的に使えるようになります。
なぜこの価格?
1億8,000万円。重要文化財指定、室町時代までさかのぼる年代、六曲一双がまとまって残る規模、やまと絵史上の資料価値が主な価格要因として考えられます。古美術では作者名のブランドだけでなく「時代の基準になる作品か」が大きな価値になります。
※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。
作品について
重要文化財《浜松図屏風》は六曲一双。浜辺に松、洲浜、水鳥などを配し、右から左へ移る時間や季節の気配を一双の大画面に展開します。東京国立博物館の購入資料では1億8,000万円で取得されています。
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左右の屏風を一枚の横長画面として見て、松・水・浜辺がどのようにつながるか追ってください。次に金地や余白、鳥や草木の小さな描写を見ると、巨大な装飾画と細密な自然観察が同居していることが分かります。
作者について
伝承では土佐光重筆とされますが、作者を断定するより、室町時代15世紀のやまと絵屏風として見るのが重要です。土佐派は宮廷絵所の伝統を担った絵師集団で、日本的な季節・景物表現を発展させました。
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- 取得年度
- 2019年度
- 購入価格・取得額
- 1億8,000万円(¥180,000,000)
- 作者
- 伝・土佐光重
- 作品名
- 重要文化財《浜松図屏風》
- 所蔵先
- 東京国立博物館
- 取得主体
- 独立行政法人国立文化財機構
- 制作年
- 室町時代・15世紀
- 技法・材質
- 紙本着色・六曲一双
- 寸法
- 六曲一双
- 出典
- 独立行政法人国立文化財機構「令和元年度 購入文化財情報」/東京国立博物館
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収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の令和元年度取得資料を横断し、政府調達・契約公示も追加確認。個別円建て取得額を一次資料で確定できた案件を順位化。国立美術館の令和元年度取得のうち、エルズワース・ケリー《斜めの黒いレリーフ》、ピピロッティ・リスト《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》、《福禄封候図飾棚》は取得を確認済みだが個別円契約額を現行一次資料で確定できないため順位対象外。クリスチャン・ボルタンスキー《モニュメント》は政府調達集計に契約記録まで追跡したが、外貨表記を含む契約価格欄の解釈を円額として断定せず順位対象外とした。未確認額は推測しない。京都国立博物館《法華経巻第五(冊子)》1億円を反映済み。