第4位作者不詳『木造不動明王坐像』
文化庁が令和元年度に3億8,500万円で購入した木造不動明王坐像。国有文化財として保存・公開へつなげる取得。

なぜ国が買った?
文化庁の文化財購入は、重要な文化財の散逸や海外流出を防ぎ、国有化して保存・公開することが目的です。平安時代のまとまった仏像は新たに作り直せない歴史資料であり、寺院・信仰・彫刻技法を同時に研究できます。市場に出た重要作を公共財として確保することそのものが購入理由です。
根拠資料:文化庁「令和元年度 購入文化財」 ↗
なぜこの価格?
3億8,500万円の評価内訳は公表されていません。約千年前の木彫が現存する希少性、平安仏教彫刻としての質、保存状態、来歴、研究上の重要性などが価格を考える材料です。仏像は材料の木の値段ではなく「同時代の実物がどれだけ残っているか」で価値が大きく変わります。
※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。
作品について
不動明王は密教で人々を救済する明王で、怒りの表情、剣、羂索などを特徴とします。本像は像高81.1cmの木彫で、文化庁が令和元年度に3億8,500万円で購入しました。平安彫刻の造形と信仰を実物で伝える国有文化財です。
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まず顔の怒りだけでなく、身体全体の量感を見てください。次に衣のひだ、腕や膝の彫り、左右非対称の動きを追うと、静止した木塊から威圧感を生む彫刻技法が見えてきます。後世の補修や彩色がある場合も含め、千年近い時間が像の表面に残っている点が見どころです。
作者・制作背景について
作者名は伝わっていません。平安時代に制作された木造の不動明王坐像で、個人作家の名より、約千年前の仏教彫刻がどのような姿で残っているかが重要な作品です。
基本データを見る
- 取得年度
- 2019年度
- 購入価格・取得額
- 3億8,500万円(¥385,000,000)
- 作者
- 作者不詳
- 作品名
- 木造不動明王坐像
- 所蔵先
- 国(文化庁)
- 取得主体
- 文化庁
- 制作年
- 平安時代
- 技法・材質
- 木造
- 寸法
- 像高81.1 cm
- 出典
- 文化庁「令和元年度 文化庁購入文化財一覧」
購入一次資料 ↗ - 作品画像の出典
- 画像掲載元 ↗
- 画像利用条件
- 文化庁掲載画像の利用条件・引用要件を確認。
収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の令和元年度取得資料を横断し、政府調達・契約公示も追加確認。個別円建て取得額を一次資料で確定できた案件を順位化。国立美術館の令和元年度取得のうち、エルズワース・ケリー《斜めの黒いレリーフ》、ピピロッティ・リスト《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》、《福禄封候図飾棚》は取得を確認済みだが個別円契約額を現行一次資料で確定できないため順位対象外。クリスチャン・ボルタンスキー《モニュメント》は政府調達集計に契約記録まで追跡したが、外貨表記を含む契約価格欄の解釈を円額として断定せず順位対象外とした。未確認額は推測しない。京都国立博物館《法華経巻第五(冊子)》1億円を反映済み。