国家が買ったモノ
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第3位エドゥアール・マネ『嵐の海』

1873年制作の海景。印象派成立前後のマネの展開を示す作品として、西洋近代絵画コレクションを補強する取得。

エドゥアール・マネ 嵐の海
購入額
4億6,941万200円
購入価格の根拠・一次資料
独立行政法人国立美術館「令和元年度業務実績報告書」/国立西洋美術館
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該当ページ番号:未検証。資料内の作品名・購入額をご確認ください。
作品情報・所蔵館の公表資料 ↗
WHY DID JAPAN BUY IT?

なぜ国が買った?

この作品には二重の意味があります。第一に、近代絵画の出発点を語るうえで欠かせないマネの海景画であること。第二に、国立西洋美術館の成立そのものにつながる松方コレクション旧蔵品であることです。単なる有名画家の購入ではなく、戦争と散逸で失われた自館の歴史の一部を回収する取得でした。

根拠資料:独立行政法人国立美術館 令和元年度業務実績報告書/国立西洋美術館所蔵情報 ↗

WHY THIS PRICE?

なぜこの価格?

取得額は4億6,941万200円。マネの真筆自体が世界的に希少であるうえ、1870年代の作品であること、松方コレクションという日本側の特別な来歴、グルリット旧蔵品として再発見された歴史性が重なります。同じサイズの海景なら同じ値段になるのではなく、作者・年代・来歴が価格を決定的に左右する例です。

※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。

作品について

《嵐の海》は1873年頃の海景画です。もとは松方幸次郎のコレクションに含まれ、第二次世界大戦前後の混乱の中で売却されて所在が分からなくなった後、グルリット旧蔵品の調査を通じて再発見されました。日本の国立西洋美術館にとっては、失われた松方コレクションの一部が戻ってきた作品でもあります。

ここを見る

遠くから見ると荒れた海と空の一場面ですが、近づくと波や雲が細かな描写ではなく、素早い筆触と色の塊で組み立てられているのが分かります。水平線を境に、空の重さと海面の動きがどうぶつかるかを見ると、写実から印象派へ向かう19世紀絵画の変化が見えます。

作者について

エドゥアール・マネ(1832–1883)は、19世紀フランス絵画を近代へ転換させた中心人物です。伝統的な歴史画の規範を崩し、同時代の都市生活や大胆な筆触を絵画の主題にしたことで、後の印象派にも大きな影響を与えました。

基本データを見る
取得年度
2019年度
購入価格・取得額
4億6,941万200円(¥469,410,200)
作者
エドゥアール・マネ
作品名
嵐の海
所蔵先
国立西洋美術館
取得主体
独立行政法人国立美術館
制作年
1873年
技法・材質
油彩・カンヴァス
寸法
55×72.5 cm
出典
独立行政法人国立美術館「令和元年度業務実績報告書」/国立西洋美術館
購入一次資料 ↗
作品画像の出典
画像掲載元 ↗
画像利用条件
作品自体は著作権切れ。館所蔵画像の利用条件を確認。

収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の令和元年度取得資料を横断し、政府調達・契約公示も追加確認。個別円建て取得額を一次資料で確定できた案件を順位化。国立美術館の令和元年度取得のうち、エルズワース・ケリー《斜めの黒いレリーフ》、ピピロッティ・リスト《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》、《福禄封候図飾棚》は取得を確認済みだが個別円契約額を現行一次資料で確定できないため順位対象外。クリスチャン・ボルタンスキー《モニュメント》は政府調達集計に契約記録まで追跡したが、外貨表記を含む契約価格欄の解釈を円額として断定せず順位対象外とした。未確認額は推測しない。京都国立博物館《法華経巻第五(冊子)》1億円を反映済み。