国家が買ったモノ
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第7位作者不詳『重要文化財《古文書手鑑(楢のくち葉)(五十通)》』

文化庁が1億7,000万円で購入した重要文化財。平安から室町までの古文書50通を一帖にまとめ、東大寺を中心とする寺院史・古文書学の一次資料群を保存する。

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購入額
1億7,000万円
購入価格の根拠・一次資料
文化庁「平成30年度 文化庁購入文化財一覧」
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文化庁購入一覧:No.6/購入文化財の概要:6ページ目。
作品情報・所蔵館の公表資料 ↗
WHY DID JAPAN BUY IT?

なぜ国が買った?

古文書は、一通ずつ散らばると「誰と誰の関係を示す文書群だったか」という文脈が失われます。この手鑑は50通をまとまりとして保持しており、寺院社会、土地や財産の移動、朝廷との関係、文書様式の変化を横断して研究できます。国有化する意味は、名筆を飾ること以上に、この史料群を分散させず長期保存することです。

根拠資料:文化庁「平成30年度 購入文化財の概要」 ↗

WHY THIS PRICE?

なぜこの価格?

取得額は1億7,000万円。重要文化財であり、平安から室町にまたがる50通の一次史料を一帖として持つこと、東大寺など主要寺院の歴史を具体的に追えること、聖武天皇勅書の古写を含むことが価格を考える材料です。紙切れ50枚の合計ではなく、数百年の歴史情報を一つのまとまりとして保持する価値です。

※公的資料が鑑定・評価の内訳を公表していない場合、本節は希少性、代表性、来歴、規模、エディション等の公表情報から価格を考える材料を整理したものです。

作品について

緞子表紙の大きな帖に、勅書写、綸旨写、院宣、符、牒、解、施入状、譲状など多様な文書を貼り込んだ重要文化財です。東大寺とその末寺、興福寺など奈良の寺院関係史料が中心で、聖武天皇勅書の古写を含むことも文化庁資料が特に重視しています。

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有名な一筆を探すより、文書ごとのサイズ、紙、筆跡、書式の違いを見てください。命令、譲渡、寺院間のやり取りなど用途が変われば文書の顔つきも変わります。一冊を「古い字のコレクション」ではなく、中世社会のファイルボックスとして見ると一気に面白くなります。

作者・制作背景について

特定の一人が作った作品ではありません。「手鑑」は古筆や古文書の断簡を貼り集めたアルバムで、《楢のくち葉》には平安時代から室町時代までの古文書50通が収められています。つまり一冊の中に数百年の書式・筆跡・社会制度が重なっています。

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取得年度
2018年度
購入価格・取得額
1億7,000万円(¥170,000,000)
作者
作者不詳
作品名
重要文化財《古文書手鑑(楢のくち葉)(五十通)》
所蔵先
国(文化庁)
取得主体
文化庁
制作年
平安~室町時代
技法・材質
紙本墨書ほか/手鑑
寸法
52.9 × 56.5 cm(1帖・50通)
出典
文化庁「平成30年度 文化庁購入文化財一覧」
購入一次資料 ↗
作品画像の出典
画像掲載元 ↗
画像利用条件
文化庁「平成30年度 購入文化財の概要」掲載画像。利用条件・引用要件を確認し、掲載元にクレジット表記がある場合は原文どおり画像直下に記載。

収録済み資料に基づく年度別暫定ランキング。対象機関は年度間で同一ではありません。全国の全自治体を悉皆調査したランキングではありません。 文化庁、独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構4館の平成30年度取得資料に加え、政府調達の落札・契約情報を横断確認して順位化。アルベルト・ジャコメッティ《ヤナイハラⅠ》は政府調達で14,472,000米ドルの契約額が公表されているため、日本銀行「平成30年9月中において適用」の基準外国為替相場1米ドル=111円で1,606,392,000円に参考換算して順位化。《孔雀置物》ほか40点は41点一括5億3,784万円で、現行公開資料から個別配分額を確認できないため一括案件として明記。九州国立博物館の政府調達《鉢形土器》ほか79件(1億9,134万800円)は、同館の平成30年度購入文化財一覧に各資料の個別購入額が公表されているため、契約総額を1作品としてランキングする旧処理を撤回。これに伴い第10位へ横山大観《白衣観音》1億1,124万円を反映。未確認額は推測しない。